長く続けてもらうためには

仕事としての場所であることを認識しつつ、ほかの人の意見を聞きながら楽しめる方法を学ぶことが出来るかもしれません。出来ることならポジティブな意見がたくさん出るテーマを振るのが一番ですが、少なくともネガティブだらけなお店ではここまでの従業員同士の会話もないことがほとんどでしょうから、少なからずポジティブな話で盛り上げられるのではないかと思います。こうして、仕事仲間という認識を持ってもらうことで、次来るのが楽しみになってもらえれば、それは最高の人間関係であると言えます。いろんな人と意見が共有できるような場所を控室で率先して提供しましょう。1カ月続けられる人は3カ月続けられる、3カ月続けられる人は半年、1年と続けられる。

長く続けてもらう結びつき

基本的な教える方法、そして基本的な褒め方と叱り方、仲間への加え方をお伝えしてきました。いわゆるベースとなる指導法と仲間意識の醸成と言えるこれら大きく2つの手法ですが、共通して言えるのは新人さんの一点だけを見て評価を下さないこと、いくつかを総合して評価し、その評価や業務内容を新人さんと共有する方法論である、ということです。それを教える従業員の側が継続して行っていると、当然新人さん自ら自分が多少なりとも役に立っている、または評価してもらっているということに気づくはずです。自分が評価されるということは、本書で何度か話題になっていますが人との結びつきを求める「親和欲求」と認めてもらいたい「承認欲求」を同時に満たすことにつながります。

長く続けてもらうには認めること

これは仕事以外でも大切ですが、仕事で認められることが仲間意識を抱く、受け入れてもらい入っていける環境を作るために最も重要なテーマです。いくら仲良くなって、プライベートな遊び仲間になっても仕事への態度ややる気にはつながりません。むしろ逆効果にすらなることがあります。ぜひ、仕事しに来ているのですから、仕事で褒め、仕事で認め、仕事で楽しみを与えられるようにしてあげましょう。それが一番楽で、一番の近道です。新人さんの一点だけを見て評価を下さないこと、いくつかを総合して評価し、その評価や業務内容を新人さんと共有する方法論である仕事しに来ているのですから、仕事で褒め、仕事で認め、仕事で楽しみを与えられるようにしてあげましょう

長く続けてもらうには向き合う

私が10年以上前、初めて飲食店を経験したとき、こんなノウハウは当然教えてもらえませんでしたし、店長に助けてもらいながら自分で工夫を重ね、なんとか退社率を下げる方法をマスターすることが出来ました。教え方ばかりに気が向いている時は本当に押しつけのトレーニングだったんだな、と今なら思います。どれだけ素晴らしい手法で教えても、新人さんと向き合えないで教えたら何も覚えてくれませんし、戦力どころか会社に残ってすらくれません。飲食店の後、コンビニでもこの手法を試しましたが、飲食店時代と同じように私についてきてくれましたし、新店という新人さんしかいない環境でありながら、1カ月半で定休日を作ることが出来(つまり、任せられるアルバイトさんが増えた、ということ)、2か月後にはお店の組織を作り上げ、自分が動かなくても何かを教えてくれる環境になりました。これは、当然アルバイトさんそれぞれが素晴らしい努力をしてくれたおかげでしたが、私の思いを感じ取ってくれたということだと思います。